洛中庵 | 日記 | 「医師の不摂生」「医者の不養生」

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洛中庵 の日記

「医師の不摂生」「医者の不養生」

2016.07.18


今日は海の日。祝日で洛中庵は定休日ですが、私はいつものように出勤。
終日、来客が続き忙しい一日となりました。


午後、懇意にしている医師のAさんが来院。Aさん、以前は「医者の不養生」を地でいくような方でしたが、一昨年大病を患われた反省から、浴びるほど飲んでいたお酒も、一日に二箱以上吸っていたタバコも、今ではきっぱりと止められています。
とてもご立派だと思います。
今日は生活習慣病に対する食事療法や健康法に関する大変有意義な情報交換をさせて頂きました。

ありがとうございました。



さて、「医者の不養生」と言えば、先日新聞の電子版に次のような記事がありました。以下に転載します。





【女医ドル】もっとも不健康なのは実は医者?(2016/07/14 08:30)

★濱井葉子先生

γ-GTPという検査項目を耳にされたことがあると思います。この数値が正常より高い方に「お酒は結構飲まれますか?」とうかがうと、99%の方が「ええ、まあ」と答えられます。誰しも控えめに言いたいところでしょうが、正直に毎日たくさん飲まれることを申告していただける場合もあります。

血液検査をして正常範囲を越した場合、一体どこまで数値は上がるのでしょうか。私が今までみたγ-GTPの最高値は、患者さんではなく、同僚でした。γ-GTPは正常値が50以下程度なので、100を超していると明らかに高値です。この同僚は、毎年のように200~300台と異常高値でしたが、今年はなんと500台になってしまいました。

医学部卒業までは1滴も飲まなかった反動で、学生時代に失われた飲酒量を取り戻すにはその時間の3乗かかると主張し、20歳から医学部卒業まで丸5年として、その量を取り戻すには125年かかり、まだ3分の1しか到達していないと毎日飲酒に励んでいます。

入院中飲酒はご法度ですが、「手術をして退院後にお酒を飲んでいいですか?」と聞かれることがあります。飲酒しない医者は「しばらく控えてください」と言いそうですが、われわれのような飲酒好きな医者は「どうぞ退院祝いの乾杯をしてください」と言ってしまいます。医者も人間ですので、自分が日頃好むことに対しては甘くなることもあります。臨床の場では、質問する相手医師の生活習慣によって答えが変わる場合が多々あります。

これまでに見た総コレステロール値の最高も同僚でした。なんと1000を超していました。常に救急車と向き合う科の医者で、多忙とストレスのあまり飲食が乱れたのでしょうか。一般の方で、γ-GTPの500超え、総コレステロール値の1000超えはなかなかいないと思います。

こう考えると、医者でも不摂生な人間は多いし、予防医学は医者自身にも必要なのかもしれません。でも簡単にはできないと感じる毎日です。

■濱井葉子(はまい・ようこ) 産婦人科医。医学博士。三重県出身。三重大学医学部卒業。東京大学産科婦人科学教室にて研修後、同大学院修了。現在は東京警察病院産婦人科副部長。協力・(株)カロスエンターテイメント。

以上、夕刊フジ・モバZAK〈健康〉より転載


「医者の不養生」について実に率直に書かれていて好感を持ちました。けれども、一般人が医療や医師に対して不信感を抱く原因の一つには、このような「医者の不養生」があると思っています。


先日、新聞の全国版に「健康寿命をもっとのばそう!」という日本医師会の意見広告が掲載されていました。


それを見た私は、「まず、医師がお手本を!」 思わず突っ込みを入れてしまいました。

「医者の不養生」、「治療家の不養生」にならないように常々心がけています。
(心がけているつもりです…)















《 あなたが あなたらしく 輝くように! 》












〈杉浦次郎〉

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