洛中庵 | 日記 | がんの治療成績を上げるには…

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洛中庵 の日記

がんの治療成績を上げるには…

2016.07.24


以下は、一昨日の朝日新聞電子版の記事。



■がんの5年後生存率、3~5ポイント向上 過去2回比
(朝日新聞)
 国立がん研究センターなどの研究班は22日、がん患者を追跡した5年後の生存率(全国推計)を発表した。地域がん登録をしている都道府県のデータを集計するのは3回目。今回は2006~08年にがんと診断された21府県の約64万人を調査、全てのがんの5年生存率は62・1%で、過去2回より3~5ポイント高く、緩やかに向上している。
 5年生存率は、がん患者で診断から5年後に生きている人の割合が、日本人全体の5年後に比べてどのぐらいかを示すもの。割合が高いほど治療で生命を救える効果があり、5年が治療や経過観察の目安の一つとされる。前回は03~05年に診断された7府県の約19万人で58・6%、初回は00~02年診断の6府県15・4万人で56・9%だった。
 今回の集計を部位別にみると、前立腺が97・5%で最も高く、甲状腺、皮膚、乳房、子宮体部が続いた。膵臓(すいぞう)、胆嚢(たんのう)・胆管、肺、肝臓が低かった。一方、悪性リンパ腫、白血病、口腔(こうくう)・咽頭(いんとう)、肝臓などで初回からの改善幅が大きかった。
 性別で見ると、女性は66・0%で、男性の59・1%より高い。同じ部位でも肺(女性43・2%、男性27・0%)や食道(女性43・9%、男性36・0%)で差が大きかった。
 5年生存率が緩やかに向上した背景には、予後がよい乳がんや前立腺がんが増えている面もあるが、部位別でもほとんどで過去2回より改善している。国立がん研究センターの若尾文彦・がん対策情報センター長は「治療法が改善され、検診で早期発見ができるようになった」と分析する。例えば、白血病で新しい薬が治療に導入され、肝臓がんでは局所療法に効果が出ているという。
 若尾さんは「大腸がんや肺がん、乳がんでその後に分子標的薬や新しい抗がん剤が登場しており、次の集計ではさらに生存率の向上が見込まれる」と話す。(熊井洋美、川村剛志)
(07/22 01:07)




朝日新聞のこの記事だけを読めば、「がんの5年生存率は緩やかながら向上し、これからも年々向上しつづける」という内容の明るい話題のように思われます。

けれども、事はそんなに単純ではありません。


同じ一昨日の産経新聞の記事では、「センターは、前立腺や乳房など予後の良いがんの患者数が増えたことが、全体の生存率を上げた主な要因とみている」
「センターは向上をわずかと判断している」
等となっています。


また、「早期発見が良好な結果につながることが判明した」とも記されています。これは、当たり前です。がんと診断されてから五年後に生存している割合ですから、早く見つければ、がんの成長、転移の期間が長くなるわけですから、五年後に生存している確率は高くなります。単純に治療成績との関連を判断するのは難しいと思います。



次に、やはり同じく一昨日の読売新聞電子版の記事

同センターは「前立腺や乳房など経過の良いがんが増えた影響が大きく、治療法の改善とは言えない」としている。(07/07:15)



記事を素直に読めば、がんの五年生存率が上がったのは治療法が改善したのではないという事です。

私はこれが本当のところだと思います。



ほとんどのがんは生活習慣病ですから、がんを克服する為には、当然、食生活を含めた生活習慣全般の改善を治療の中にしっかりと組み込む必要があると考えます(私は三大療法よりもこちらを重視しています)。がん医療の現状はどうでしょうか…。


三大療法(抗がん剤、手術、放射線)に頼るところが大きい現状のがん医療が続いている限り、がんの克服は勿論、生存率の向上は難しいと思います。

また、治療成績は生存率だけでなく生活の質も重要な評価の基準とすべきだと考えています。













《 あなたが あなたらしく 輝くように! 》













〈杉浦次郎〉

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