洛中庵 の日記
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難治性の進行がんの相談
2016.09.06
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新聞、雑誌などのがんや難病の相談コーナーは、私自身が、自然療法家の立場から、それらの疾患に日々取り組んでいる関係から可能な限り目を通すようにしています。
今日(9月6日)の新聞の相談コーナー(産経新聞 「がん 電話相談から」 )は、性別は異なりますが、以前に私が担当したクライアントとほとんど同じ状況の方からの相談でした。
〈相談内容〉
60代の女性。膵臓がんステージⅢ~Ⅳ期、膵頭部に2・5㌢の腫瘍。周囲に浸潤していて手術不可能のため抗がん剤治療中。抗がん剤治療が奏効し手術可能になった場合の手術の可否について。
これに対する、がん研の消化器内科肝・胆・膵内科部長の回答。(要点のみ抜粋)
抗がん剤治療のみで膵臓がんが完治することはまずなく、いずれ効果が弱くなり、がんが大きくなることがほとんどですので、手術は完治を目指す唯一の治療法といえます。
ただ、抗がん剤が非常に良く効いた場合に、手術に移行した方が全体として長生きにつながるかどうかという科学的なデータはまだなく、ある程度、挑戦的な治療といえます。
回答は以上。
「挑戦的な治療法」を少し意地悪く言い換えると、「冒険的な治療法」となります。
あなた、もしくは、あなたのご家族が相談者の立場だったらどう思われますか?
大変困惑されるはずです。
自然療法家としてがん治療に取り組んできた私は、このケースにおいて、「手術が完治を目指す唯一の治療法」だとは断じて思いません。
以前に私が担当した膵臓がんのクライアントもこのご相談者とほとんど同じ状況でした。けれども、徹底した食事療法と様々な自然療法を併用した結果、がんは急速に縮小し、ついには、5年以上の間完全に消失していました(大学病院その他の専門医療施設における各種の画像診断、腫瘍マーカーで専門医が確認)。
そのクライアントはその後私の油断から(小麦食品の摂取を一部許可してしまった事)残念ながら再発してしまいました。悔やんでも悔やみきれない痛恨の失敗でした。
けれども、5年間とはいえ、進行が早く悪性度の非常に高い膵臓がんが消失した事実は評価されてよいと思います。
油断さえしなければ、前記の相談者のような膵臓がんでも自然療法で完治する可能性が十分にあるという事です。
私は現在も、常に進行がんのクライアントを担当しています。ほとんどの方が難治性のがんを患っておられます。
中には自然療法で完全にがんが消失している方もおられます。
このような事実があっても、がん専門医からは、「がんの自然寛解」という事にされてしまっています。正直なところ少し残念に思っていますが、現代医学の医師の立場からすれば当然の見解だとも思います。ですから、今のところは、「進行がんの自然寛解が何故か多く発生する治療院」で充分だと思っています。
私が一番に望んでいる事は、自然療法でがんが完治する可能性が十分にあるという事実を知ってもらう事です。
そして、たとえ難治性の進行がんであっても、治癒の可能性を信じて、自然療法に明るく挑戦して頂く事です。
一人でも多くの方が進行がんの恐怖と苦痛から解放される事を心から願っています。
《 あなたが あなたらしく 輝くように! 》
〈杉浦次郎〉