洛中庵 の日記
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大多数のがんは、抗がん剤では治りません
2016.09.09
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前回(09/06)の日記〈難治性の進行がんの相談〉で、回答者の専門医は、「抗がん剤治療のみで膵臓がんが完治することはまずなく、いずれ効果が弱くなり、がんが大きくなることがほとんどです」
と、述べられています。実はこれは、膵臓がんに限らずほとんどのがんについても言える事なのです。
抗がん剤で完治が見込めるがんは、急性白血病や悪性リンパ腫、精巣がんなど、がん全体でみると1割にも満たないマイナーながんだけです。その他の大多数のがんについては、一時的にがんを小さくしたり、進行を遅らせる効果はあっても、再発を予防したり、完治する効果はほとんどありません。
これは、がん専門医向けの書籍には必ず書かれている事です。
最近になって、ようやく一般人向けの本でも、専門医がこの事実をきちんと公表されるようになってきました。
最近のベストセラー、『難しいことはわかりませんが、「がん」にならない方法を教えてください!』(水上治 大橋弘祐/文響社)にもこの辺りの事が大変分かりやすく書かれています。
これらの事は、がんを患っている方とそのご家族が、がんに正しく向き合って行くために、まず、きちんと理解しておくべき事だと強く思っています。
《 あなたが あなたらしく 輝くように! 》
〈杉浦次郎〉