洛中庵 の日記
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ガンは生活習慣病であり、慢性疾患です
2016.09.30
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9月も今日でお仕舞い。
今年も残すところ三ヶ月となりました。月日の経つのが早すぎて実感が湧きません…。
さて、今日は偶然にも、この夏にガンの手術を受けられた方二名にご来院頂きました。
大腸ガンと乳ガンの方。お二人共に初期のガンで、他の臓器への浸潤や転移はなく、治療は手術のみで済んだとの事でした。
お二人共が、退院に際して、担当医師に退院後の食事の内容について気をつけるべき事がないかを質問されたそうです。
病院も診療科目も異なるそれぞれの医師から返ってきた返事の内容はほとんど同じでした。
「以前と同じような食事をされて大丈夫ですよ。」
「何を食べても大丈夫です。バランスの良い食事を心がけて下さい。」
慢性疾患の治療に際して、食事の内容、食べ方を重視する自然療法家の私の立場からすれば、実に驚くべき発言です。
(ガンも慢性疾患です)
ほとんどのガンは、食生活を含めた「生活習慣病」だという視点がまったく抜け落ちています。
近年、日本人がかかるガンの種類が変わってきました。かって日本人のガン死で最も多かったのは胃ガンでした。
現在では、大腸ガンや乳ガン、前立腺ガンなどの「欧米型」と呼ばれるガンが死亡率のトップグループになっています。
食事とガンとの関連性は明らかです。
どうして、食事の内容はガンと関係ないと言い切れるのでしょうか。
「バランス良く食べて下さい」、という発言もあまり内容のないものだと思います。好ましくない物(避けるべき物)も含めてバランス良く食べても良いのでしょうか…?
食べる物の内、どういう物を減らしてどういう物を意識的に増やしていくべきなのか。それぐらいの事は最低限指導して頂きたいと思います。
(指導・説明を管理栄養士に依頼されても良いはずです)
現在、日本人に増えているガンは、「欧米型の生活習慣病」であるという認識を医師と一般の人たちがしっかりと共有する事こそが、ガン撲滅の第一歩であると確信しています。
《 あなたが あなたらしく 輝くように! 》
〈杉浦次郎〉