洛中庵 の日記
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三大療法中心のがん治療を見直す必要があると考えます
2016.12.09
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「がん対策基本法」改正案が7日、衆議院厚生労働委員会で全会一致で可決されました。早ければ今日9日にも衆議院本会議で可決、成立する見通しです。
法改正を受けて、厚生労働省が来年度からの第3期がん対策基本計画をまとめる事になります。
以下は、がん対策基本法改正案の主な内容。
◎患者が医療のみならず、福祉的、教育的な支援を受けられるようにする
◎事業主は患者の雇用継続に配慮するよう努める
◎国民はがん患者に関する理解を深めるように努める
◎国と地方公共団体は、緩和ケアが診断時から適切に提供されるようにする
◎国と地方公共団体は、がん治療の副作用、合併症、後遺症を予防、軽減する方法の開発研究を促進する
◎国と地方公共団体は、小児がん患者らが教育と適切な治療を継続的に受けられるようにする
以上
いずれもとても大切な内容です。
その中でも、自然療法家としての立場から、私が最も期待を込めて注目しているのは、
◎国と地方公共団体は、がん治療の副作用、合併症、後遺症を予防、軽減する方法の開発研究を促進する
という項目です。
前回の日記、「がんは自分で治す病気です」(2016/12/06)で書きました通り、
治療により、がん克服のために最も大切な自然治癒力を削いでしまっては本末転倒ですし、辛い副作用や後遺症の問題も非常に切実で深刻な問題です。
単に従来の三大療法中心の枠組みの中での、副作用、後遺症、合併症の予防・軽減の開発研究の促進に終わるのではなく、治療とその効果の判定を厳しく行い、受療者第一(今流行りの言葉で言うと、受療者ファースト)の立場に立ち、従来は補完代替療法と位置付けされていた治療法や食事療法なども視野にいれた、より大きな見地からの、がん治療の改革、改善に取り組んで頂きたいと強く願っています。
《 あなたが あなたらしく 輝くように! 》
〈杉浦次郎〉