洛中庵 | 日記 | 小麦食品の摂取制限

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洛中庵 の日記

小麦食品の摂取制限

2017.02.02


最近、新聞や健康関連の書籍・雑誌等でセリアック病(小麦等グルテンを含む食品を摂取すると小腸が大きなダメージをうけ様々な症状を引き起こす病気。自己免疫疾患に分類される)に関する記事を目にする機会が増えて来ました。日本でもようやくセリアック病に対する認知度が高まって来たようです。

現在、日本人のセリアック病の罹患率はそれほど高いものではないと思われています。けれども、私は、セリアック病や小麦アレルギーではないにしても、小麦食品に対してかなりの割合の人が不耐症であると考えています。

この考えはここ数年間、洛中庵で臨床経験を重ねていく内にますます強固なものになっています。


小麦食品の摂取を完全に近いレベルで断ったり、大幅に減らしたりするとほとんどの人で様々な身体症状の改善が見られます。

軽いものでは、寝起きが良くなる、食後の眠さを感じにくくなる、お腹にガスが溜まりにくくなる、肥満が改善する、等々。病的なものでは、喘息が軽くなる。逆流性食道炎や過敏症腸症候群等の消化器系の病気が改善する。動悸や息切れが改善する、等々多岐に渡ります。(その他に、私はてんかん発作との関連も疑っています)



小麦に含まれるグルテンの摂取を制限する事をグルテンフリーと言いますが、この事に関連して一昨日の新聞に次の記事が掲載されていました。




■米粉商品に「ノングルテン」 強調表示で消費拡大狙う(2017/01/31 07:15)


 小麦に含まれるタンパク質の一種「グルテン」をほとんど含まない「グルテンフリー食品」。海外で「健康食」として注目される中、国は米粉商品に「ノングルテン」と表示することを検討している。国内のコメの消費量が頭打ちになる中、海外市場に活路を見いだしたい考えだ。(平沢裕子)
 ◆セレブ実践で人気
 グルテンは、小麦やライ麦などの穀物に含まれるタンパク質の一種。グルテンフリー食品は、もともとはグルテンにより腸がダメージを受け、栄養が吸収できなくなる自己免疫疾患「セリアック病」の患者の食事療法で使われてきた。それが、2005年ごろから米国で「腸に負担をかけない健康な食事」として注目され始め、プロテニスプレーヤーのノバク・ジョコビッチ選手やモデルのミランダ・カーさんらが取り入れていることを公言したことで人気に火が付いた。
 日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、米国の小売店に流通するグルテンフリー食品の価格は、同じ食材でグルテンフリーでないものに比べ2~3割高いことが多く、2倍近くの価格差が見られるものもある。
 ◆商品名で売り上げ増
 こうした中、輸出向け食材に「グルテンフリー」の表示を取り入れている国内メーカーが売り上げを伸ばしている。
 米粉を使ったラーメンやパスタを製造・販売している小林生麺(岐阜市)は、平成26年から商品名に「グルテンフリー」と入れたところ、国内外から注文が急増。特に米国など海外で人気の高い米粉ラーメンの28年の売り上げは、25年の約10倍になったという。
 同社の担当者は「海外のバイヤーから、グルテンフリーかどうかの質問を受けることが多く、表示することにした。コメを使っていることに言及するより、グルテンフリーと説明した方が商品の良さが分かってもらえるようだ」と話す。
 ペットボトルの真ん中に大きく「GLUTEN FREE」と表示したしょうゆを27年4月から販売するしょうゆやみその製造・販売会社、伊賀越(三重県伊賀市)。一般的にしょうゆの原料には大豆と小麦が含まれるが、同商品は大豆だけで作られている。同社の担当者は「海外向けの商品として企画したものだが、海外と同様に国内からの注文も予想以上に増えた」と話す。
 ◆ガイドライン整備
 グルテンフリー人気を受け、農林水産省はもともとグルテンを含まない米粉に「ノングルテン」と表示することを検討している。
 セリアック病対策のためにグルテンフリーの表示を取り入れている欧米では、グルテン含有量が20ppm未満の食品に表示可能としている。一方、同省はノングルテン表示について、それよりも厳しい1ppm未満としたい考えで、3月までにガイドラインをまとめる方針。
 同省の担当者は「27年に2万3千トンの米粉用米の生産を37年までに10万トンに拡大したい。欧米のグルテンフリー表示と差別化することで、米粉製品の輸出促進につなげたい」と話している。
                   ◇
 ■欧米では小麦含む場合も
 グルテンを含む小麦は、日本ではアレルギー物質として加工食品への表示が義務付けられている特定原材料の一つ。小麦タンパクが10ppm以上含まれているものは「小麦」の表示が必要で、「20ppm未満」とする欧米のグルテンフリー食品の中には、日本では「小麦」と表示されているものもある。海外のグルテンフリー表示は「小麦ゼロ」の意味ではないので、小麦アレルギーの人は注意が必要だ。
(産経デジタル)


私には、いろいろな意味で大変興味深い記事でした。


小麦食品の摂取制限が広まる原動力となるのは、私のような治療家の努力や、健康に対する一般の人達の関心の高まりもさることながら、農業や食品関連産業の、その分野に対する経済活動の高まりによるところが断然に大きいのではないかと思いました。


日々臨床活動に従事する者の一人としては複雑な思いです…。










《 あなたが あなたらしく 輝くように! 》











〈杉浦次郎〉

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