洛中庵 | 日記 | 軽微な横紋筋融解症(プチ横紋筋融解症(杉浦))

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洛中庵 の日記

軽微な横紋筋融解症(プチ横紋筋融解症(杉浦))

2017.02.22

一昨日にご来院のAさんは兵庫県西宮市在住の60代の女性。約半年ぶりに洛中庵にお越し頂きました。今回のご来院目的は、半年前のその後のご報告と、全身のコンディショニングマッサージを受ける事でした。



Aさんは半年ほど前に、右上腕(三角筋部)の痛みの治療を目的に初めて来院されました。


ご来院の二ヶ月ほど前から右上腕部が痛くなり近所の整形外科医院を受診。 レントゲン検査を含む診察の結果、「単なる筋肉痛でしょう。」と言われ、湿布薬とビタミン剤を処方されたそうです。ひと月を過ぎても痛みが治まらないため再び同じ整形外科医院を受診。今度は鎮痛剤も処方され、理学療法室で光線療法(マイクロウェーブ)と湿性の温湿布療法を三週間ほど続けたそうです。それでも痛みは一向に軽減せず、お知り合いの紹介で洛中庵にお越しになりました。



お身体を拝見しますと、単なる筋肉痛とは思われませんでした。年齢や体型、触診の感触などから、問診票には記入されてませんでしたが、もしやと思い、「コレステロールのお薬を飲んでおられますか?」と尋ねました。そうすると、「二年ほど前から、クレストールという薬を飲んでいます。」というお返事。


ごく軽度ではあるようですが、横紋筋融解症(私はプチ横紋筋融解症と呼んでいます)である疑いを強く持ちました。

とりあえずは、痛みの緩和の目的で鍼治療を施し、「服用されているお薬が痛みの原因かもしれませんから、今度は整形外科ではなく、コレステロールのお薬を出しておられる、かかりつけの内科を受診して、腕の痛みと、その経過を説明して下さい。」とお伝えしてお帰り頂きました。


数日後、Aさんから「かかりつけの内科を受診すると、コレステロールの治療薬クレストールの副作用の疑いがあると言われ、しばらく休薬することになりました。」と連絡がありました。


Aさんとはそのご報告を受けた時以来でした。
腕の痛みは、コレステロールの薬を止めてから二、三週間ほどでどんどん楽になり、その後二ヶ月ほどで、ほとんど気にならない程度になったそうです。


休薬と同時に取り組み始めた、食生活の改善と、ほぼ毎日20分程度のウォーキングの効果が出ているのか、今のところコレステロールの値は平常値になっているそうです。


お役に立つ事が出来本当に良かったです。是非、今の調子を継続して頂きたいと思います。



Aさんのようなケースは、洛中庵を始めてから何度となく遭遇しています。


筋肉が痛むと、ほとんどの方は整形外科を受診されます。整形外科では鎮痛剤や湿布薬が処方される事が多いのですが、このような場合、痛みの原因の解決にはなりませんから、当然いつまで経っても治りません。



私は、クレストール(商品名)等のスタチン系のコレステロール低下薬を服用されている方の筋肉痛は、薬の副作用も疑ってみる必要があると常々思っています。









《 あなたが あなたらしく 輝くように! 》











〈杉浦次郎〉

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