洛中庵 | 日記 | 平均寿命は延び続けていますが…

以下は、今夜の新聞の電子版の記事。


〈日本人の平均寿命、過去最高を更新　G7でもトップ〉(朝日新聞/03/01 20:33)

　2015年の日本人の平均寿命は男性が80・75歳、女性は86・99歳となり、過去最高を更新した。厚生労働省が1日に発表した「完全生命表」で確定した。5年に1度行われる国勢調査に合わせた調査で、前回公表された10年の完全生命表に比べ、男性が1・20歳、女性が0・69歳上回った。
　人口推計に基づいて昨年7月に公表された「簡易生命表」では男性80・79歳、女性87・05歳だったが、確定値はいずれも少し低くなった。厚労省が把握している主要7カ国(G7)などと比べて男女ともに最も高い。2番目は男性がスイスの80・7歳、女性はフランスの85・1歳だった。 （以下省略）


日本人の平均寿命は戦後ずっと延び続けています。喜ばしい事だとは思いますが、果たして、その延びた分の人生の質・内容はどうなのでしょうか？


多くの人達にとって、長寿になった事が必ずしも、人生の幸せ・充実感に繋がっていないように思われます。



増え続ける生活習慣病、その結果の病院通いや入院生活。今や一生涯に二人に１人がガンになる現実。深刻な高齢者の認知症の増加。また、平均寿命がＧ７で最長となっている日本ですが、その分「寝たきり期間」も最長となっています。


これではとても平均寿命の延長を手放しで素直に喜ぶ事は出来ません。


今の日本において本当に望まれているのは、単なる寿命の延長ではなく、人生の最晩年を迎えてからの生活の質の向上。その人がその人らしく生活できる健康寿命の延長に他ならないと思います。


そしてそれは、病院任せにしていては決して実現する事は出来ない事だと考えます。










《 あなたが あなたらしく 輝くように！ 》











〈杉浦次郎〉