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洛中庵 の日記

効果の少ない抗がん剤治療

2017.05.05



新聞によりますと、先月26日に政府と国立がん研究センターが、70歳以上の高齢のがん患者に対する抗がん剤治療について「延命効果が少ない可能性がある」とする調査をまとめていた事が分かったという事です。


以下は、その記事


■抗がん剤、高齢患者への効果少なく 肺がん・大腸がん・乳がんの末期は治療の有無で生存率「同程度」 政府など調査(2017/04/27産経新聞)
 政府と国立がん研究センターが、高齢のがん患者に対する抗がん剤治療について「延命効果が少ない可能性がある」とする調査結果をまとめたことが26日、分かった。調査を踏まえ、厚生労働省は年齢や症状に応じたがん治療のガイドラインを作成する方針。今後は、患者の生活の質(QOL)向上も踏まえて効果の高い治療法を推進し、高齢社会におけるがん治療のあり方を検討する。
 国立がん研究センターと厚労省、経済産業省が主体となり調査を実施した。平成19年から20年に同センター中央病院を受診したがん患者約7000人のうち、70歳以上の高齢者約1500人が対象。がんの種類別に、抗がん剤による治療を中心に行った場合と、痛みを和らげる「緩和ケア」に重点を置いた場合とで、受診から死亡までの期間(生存期間)を比較した。
 その結果、主に肺がん▽大腸がん▽乳がん-で末期(ステージ4)の高齢患者の場合、抗がん剤治療の有無にかかわらず、生存率は同程度にとどまった。抗がん剤治療が明確な効果を示さない可能性があるという。
 例えば肺がんの場合、生存期間が40カ月以上のグループは抗がん剤治療を受けなかった患者のみだった。同様に75歳以上で見た場合、10カ月以上生存した人の割合は、抗がん剤治療を受けなかった患者の方が高く、生存期間も長かった。このため、肺がんでは抗がん剤治療は5年生存率に効果を示さない可能性があると指摘した。胃がんと肝がんについては高齢の患者数が少なく評価を見送った。
 政府は調査結果を基に、年齢や症状ごとに適切な治療を行うための診療プログラムの作成を図る方針。抗がん剤治療の副作用で苦しむ患者のQOL改善に役立てる考えだ。

記事の転載は以上


「延命効果が少ない」どころか抗がん剤治療を受けた方が生存期間が短いケースもあります。
自然療法家の立場から長年多くのがんの治療を受けている人達を見てきた者として、この記事の内容を読んだ正直な感想は、「何を今さら…」といったところです。



高齢者に限らず、そもそも、ほとんどの固形がんは抗がん剤治療で治す事は出来ません。その効果はせいぜい、一時的にがんの進行を抑制したり、症状を一時的に緩解する程度です。
それも全ての受療者にその効果が現れるとは限りません。
この事は、がんの化学療法(抗がん剤治療)のテキストには必ず書かれています。


抗がん剤治療によるこのような効果と副作用とを総合的に考えた時、私は抗がん剤治療というのは多くのケースで割りに合わない治療法になっていると思います。
(私は、現在行われているほとんどの抗がん剤治療は、そもそも治療という名称に値するのかも疑問に思っています)



今回まとめられた調査結果が、正しくがん医療の現場に反映される事を、そして、多くのがんを持っている人達に、より良い医療が提供される事を強く願っています。












《 あなたが あなたらしく 輝くように! 》











〈杉浦次郎〉

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