洛中庵 | 日記 | 久しぶりに私の中の海洋民族の血が騒ぎました

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洛中庵 の日記

久しぶりに私の中の海洋民族の血が騒ぎました

2017.06.13


昨夜、次の新聞記事(産経新聞電子版)を読み久しぶりに血が騒ぎました。


(今日の日記は洛中庵の業務とは全く関係ありません)





■日本人の渡来ルート調査、竹いかだでの試験航海に失敗 台湾沖で黒潮に流され漂流(2017/06/12 21:12)
 【台北=田中靖人】国立科学博物館(東京)は12日、3万年前の日本人の渡来ルートの調査の一環で、台湾南東部で竹製のいかだによる試験航海を行ったが、潮に流され目的地に到達できなかったと発表した。
 テスト航海は台湾南東部・台東県から、沖合約30キロの緑島を目指した。11日午前4時、日台のこぎ手5人を乗せて出航したが、黒潮に流され漂流状態となり、緑島の沖合約10キロで日没を迎え断念したという。
 昨年7月には草船で沖縄県与那国島から西表島を目指したが、人力での航海を途中で断念。今回は安定性などを考慮し、台湾の先住民アミ族の竹製のいかだを参考にした。
 チームは最終的には台湾から与那国島までの長距離航海を2019年に実現することを目指している。

記事の転載は以上

20数年前、私は病院やスポーツクラブ等でメディカルトレーナーの仕事に携わる傍ら、シーカヤッカーとして数々の冒険にチャレンジしていました。


1991年の夏、私は新聞記事にあるルート(台湾から与那国島)を、カヌー遠征隊の漕航隊長(当時は杉浦次雄を名乗っていました)として全国から選抜されたシーカヤッカー達と共に、有史以来初めてカヌーで漕破しました。

この航海は、熊本水頼元日本学生カヌー連盟会長(京都大学名誉教授・医学博士)により「黒潮漕破遠征隊」と名付けられました。


台湾~与那国島は遠征の最初の区間で、遠征隊はその後約一ヶ月をかけ琉球諸島を漕ぎ渡り、最終目的地の鹿児島県山川港に当初の計画通り無事到着しました。


この航海は、実に多くの人達の献身的なご協力得て成功する事が出来ました。総隊長を引き受けて下さった熊本水頼先生、顧問として航海について様々な貴重なアドバイスを頂いた元海将補の道家康之助氏の存在は計画の要でした。
台湾の実業家で元台湾カヌー連盟会長の呉文達氏には本当にお世話になりました。


計画の立案・作成やトレーニングは、参加隊員や多くの実行委員の皆さんと共にかなり入念にしたつもりでしたが、本番では数々のトラブルやアクシデントに見舞われ大変な苦労の連続となりました。


航海が成功したのは本当に幸運だったと思います。


航海終了後に総隊長の熊本先生は「天佑神助だった」としみじみとおっしゃたものです。



さて、翻って新聞記事の航海実験ですが、失礼ながら、かなり計画に無理があるように感じました。


竹いかだの航海速度では台湾から与那国島の間を流れる黒潮本流は勿論、黒潮の傍流や反流さえも渡る事は出来ないと思います。


私達が黒潮に漕ぎだした二人乗りのシーカヤックの巡航速度は4ノット(約7.4㎞/h)位でした。

最低これぐらいの航海速度がなければ黒潮を横切る事は出来ません。(台湾、与那国島間の航海は途中、黒潮本流を横切る事になります)何度チャレンジしても漂流してしまうでしょう。


そもそも、外洋に漕ぎ出した古代人の舟の航海能力は、今回失敗された「竹いかだレベル」よりずっと高いものだったはずです。


それでなければ、黒潮の荒波を渡り切る事は勿論、復路を成功させる事も出来ないはずです。(新天地に大量の移民を成功させるには、先遣隊が目的地に到着後に復路に成功し、仲間に目的地までのルートを知らせる事が必要)


古代人の体力や航海能力(星や月、波、風、海流などを航海に利用する能力)は様々な意味でひ弱な現代人よりかなり上であったのではないかとも想像します。


現在のように、外洋航海能力のある高性能のシーカヤックがない古代においては、屈強な多数の人間が漕手として乗り込み、かなりのスピードで海上を進む事が出来る「高速カヌー」などの存在がなければ、黒潮ルートの荒波を航海する事は不可能なのではないか、というのが、同ルートを航海した者としての実感です。

私はニュージーランドのマオリ族の戦闘カヌーまたは、ハリーのようなカヌーをイメージしています。それと、古代人の造舟能力は現代人が思う以上に優れていたとも考えています。



新聞記事に触発されて、私の体の中で、遠い先祖から脈々と受け継がれて来たのであろう海洋民族の血が久しぶりに熱く騒ぎました。












《 あなたが あなたらしく 輝くように! 》











〈杉浦次郎〉

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