洛中庵 の日記
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野獣(=野生)の体で腰痛を克服する!
2015.08.26
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たまたまなのですが、昨日今日と二日続けて男性のダンス教師の方々にご来院頂きました。
クラシックバレエの先生お二人と、もうお一方は社交ダンスの先生。
お三方とも、指導力に定評があるとても人気のある先生方です。
人気のあるダンスの先生の宿命で、皆さん常にオーバーワーク気味。お一人は疲労回復のマッサージ、お二人は腰痛の治療が目的でのご来院でした。
腰痛治療のお二人は軽めの指圧整体と鍼治療、深層筋(所謂、インナーマッスル)を弛める体操をしてもらった後、普段にして頂きたい体操を説明して施術を終えました。
幸いお二人とも治療が奏効し、機嫌良く帰途につかれました。
良かったです。(ホッ。)
ところで、腰痛で病院を受診すると、「腰痛の軽減と再発防止には、腹筋と背筋を鍛えることが大切です」等と、指導されることが多いはずです。
ところが、実際の腰痛治療はそんなに単純な事ではすみません。
例えば、ダンスの先生方は体操のプロですから、当然筋肉は一般人より鍛えられています。一流の先生方の筋肉は本当によく鍛えられ、発達しています。
また、ごく普通の腰痛もちの方でも深層筋の強ばりが強い場合が多く、筋力運動を不用意にしてしまうと、かえって症状を悪化させてしまう場合が少なくありません。
(筋肉の柔軟性を高めようとストレッチングをする際も、腰痛がある場合は十分に注意深く行わないと、「伸長反射」(脊髄反射の一つで、骨格筋が引き伸ばされると、その筋肉が収縮する現象。ストレッチングにおいては、過剰に伸ばされた筋肉が損傷を回避するために反射的に収縮する、一種の防衛機能的現象)が起こり易く、これもまた逆効果になりかねません。)
私は、腰痛のある身体は鍛えるよりも、また、伸ばすよりも、
弛める(ゆるめる)事がポイントだという考えです。
そして、最終的に目標とすべき身体のイメージは、しなやかで強い野獣(野生)の体だと考えています。
《 あなたが あなたらしく 輝くように! 》
〈杉浦次郎〉