洛中庵 の日記
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「やる気」を高める思い
2015.10.08
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運動療法の効果を高める為には、「やる気(意欲)」が大切です。運動療法に携わっている人間なら例外なく理解している事だと思います。
この事を生理学的に確かめたとする記事が、先日新聞の電子版に掲載されていました。
以下はその記事。
■リハビリ「やる気が重要」 生理学研、サル実験で確認(朝日新聞)
やる気や意欲をつかさどる脳の領域が働かないとリハビリの効果も下がることを、生理学研究所(愛知県岡崎市)などのチームがサルの実験で確かめた。リハビリ効果を高めるには、意欲を持って取り組むのが重要だと裏付けられた形だ。
注目したのは、やる気をつかさどる脳の「側坐核(そくざかく)」という領域。健康なサルを使った実験では、ここの活動を薬で止めても好物のイモを指でつまむことができた。ところが、脊髄(せきずい)損傷から回復途上のサルで側坐核の活動を止めると、治り始めていた手のまひが出てイモをつまめなくなった。脳を調べると、運動をつかさどる別の領域の活動が低くなっていた。
これまで、側坐核の働きは運動の領域とは無関係と考えられてきた。今回、けがからの回復といった非常時には、一定のつながりがあると推測されたという。
チームの西村幸男准教授は「もうひとがんばりしなければ運動できないような時に、側坐核の活動が必要になるのではないか。患者さんがリハビリをする時には、やる気を支える心のサポートが大切」と話す。研究成果は米科学誌サイエンスで2日、発表した。(瀬川茂子)
(10/04 12:20)
記事の転載は以上…………………………………………
「やる気」と「頑張り」に関連して、私は今年のノーベル生理・医学賞を受賞された大村智さんが受賞決定の知らせがあった翌日の6日の朝に、自宅前で報道陣に語られた次の言葉を思い起こしました。
「ひたすら人のためになりたいとやってきたことが認められてうれしい」
大村さんはおばあ様から「人の役にたつことだけをしなさい」と言われ続けながら育ったとおっしゃっています。
「人の役に立ちたい!」(~の為に…したい」)という、強い思い・強い願いは人間の「やる気(意欲)」をより高め継続させる力があるのではないでしょうか。
このような思い(願い)は運動療法においても活かす事が出来ると思います。まずは、「身近な人の為に頑張る!」という気持ちではないでしょうか。
《 あなたが あなたらしく 輝くように! 》
〈杉浦次郎〉