洛中庵 | 日記 | 本当に「五十肩」?

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洛中庵 の日記

本当に「五十肩」?

2015.12.12


先日(12月4日)の日記では、「寝違い」と頚部椎間板ヘルニアについて書きました。

同じように、私が洛中庵でしばしば遭遇する、鑑別を慎重にしなければならないと感じる症状があります。今週も一名お越しでした。


Aさん(60代、女性)、主訴は右肩の関節付近の痛み。右肩を押さえながら、「五十肩でしょうか?」と言いながらご来院になりました。



お話を伺うと、一年近く前に痛みがでた当初は、痛みが酷くほとんどの動きが制限されていたとの事ですが、現在は動かし方を工夫すればほぼ全ての方向への動きが出来るそうです。


お身体を拝見すると、右の三角筋の上部の一点に鋭い運動痛と圧痛。

触診と各種の徒手検査をしてみますと、いわゆる「五十肩」とは明らかに違います。


年齢、体型(やや肥満体)等からもしやと思い、「コレステロール低下剤を飲んでいますか?」と尋ねますと、「飲んでいる」との事。ク〇〇トールという強いコレステロール低下作用があるスタチン剤の一種であるお薬を一年ほど前から飲んでおられました。


恐らくAさんの肩の痛みは、このお薬の副作用である筋の微細断裂が原因だと思われます。


一通りの施術を終えてから、Aさんにお薬を出されている医院の先生に肩の痛みを伝えるようお話しました。


洛中庵でも、コレステロール低下剤の副作用だと思われる肩の周囲の痛みはしばしば遭遇します。
筋、筋膜、腱の微細な断裂が原因で起こると考えられるこれらの痛みは、私の経験ではお薬の服用を中止すれば数週間以内に治まってきます。


論より証拠です。


自然療法に携わっている者として、個人的にはコレステロール低下剤はほとんどの場合それほど必要な薬ではないと考えています。

お薬を飲まれる前に主治医の先生とよく相談されて、まずは生活習慣の改善から取り組んでいただきたいものだと思っています。















《 あなたが あなたらしく 輝くように! 》













〈杉浦次郎〉







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