洛中庵 の日記
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超一流の大リーガー達の自己管理(栄養管理)に学ぶ
2011.08.02
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アスレチックスの松井秀喜選手は昨日(8月1日、オークランド・7月31日)の対ツインズ戦で「3番・指名打者」で出場し、3打数1安打1打点の活躍。連続試合安打を9に伸ばしました。 このままシーズン終了まで好調を維持しながら頑張って欲しいです。
さて、昨日の日記で松井選手の栄養管理の基本は「マゴワヤサシイ」食事だと書きました。
実は、大リーガーの中でも過去に偉大な成績を収めた選手の多くは、それぞれのやり方で食事の節制など徹底した自己管理を実行していました。
大リーグのシーズンを通して最も活躍した投手に与えられるサイ・ヤング賞を史上最多の七度も受賞した、ロジャー・クレメンス投手(ステロイドホルモン剤などの薬物疑惑はありますが…)や、かって、サンディエゴ・パドレスで守護神として絶対的な存在であったトレバー・ホフマン投手(現在はパドレスのフロント)の徹底した自己管理は特に有名です。
ホフマン投手はタバコはもちろんのこと、コーヒーなどのカフェインやアルコール類などは一切口にせず、鶏のささ身以外の動物の肉は食べず、玄米と温野菜を中心にした食事を心がけていたそうです。
死者を貶(けな)すつもりは毛頭ありませんが、超一流選手の"プロの自己管理"という面においては、クレメンス投手やホフマン投手と先日亡くなった伊良部選手との差は歴然で、レベルが格段に違うと思われます。
多数の日本の一流プロ野球選手らに栄養管理の指導を行っておられる、杏林予防医学研究所の山田豊文所長はその著書『細胞から元気になる食事』のなかで、クレメンス投手、ホフマン投手の他、過去に偉大な成績を収めた歴代選手の自己管理の例を、主に食事に関することに焦点を当てピックアップしておられます。
以下に転記します。………………………………………………………………………【リッキー・ヘンダーソン】
◎パンは全粒小麦のものしか食べないようにしていた◎飲酒の習慣はほとんどなかった
◎毎日マルチビタミンのサプリメントをとっていた
【ノーラン・ライアン】
◎過度の糖分や塩分を避けていた
◎精白小麦を避け、全粒小麦のパンを常食していた ◎新鮮な野菜を生でたくさん食べていた
【ジョージ・ブレット】
◎赤身の肉を食べることはまれであり、魚を好物としていた
◎朝食は軽めにし、昼食に重きをおく生活をしていた
【スティーブ・ガービー】
◎精製加工食品を避けていた
◎白パンを選ばす、ライ麦パンや全粒小麦のパンをたべていた
◎炭水化物をとることを重視していた
◎ビタミンB群とビタミンCのサプリメントを欠かさずとるようにしていた
【エリック・ショー】
◎野菜を意識して食べていた
◎過度の脂肪の摂取を避けてスタミナを高めていた。◎ジャンクフードや白砂糖を一切口にしなかった。
………………………………………………………………………………………………………………………………………… 以上です
栄養管理について、私たち一般人が理解しておくべき、大切なポイントはノーラン・ライアン氏の持論『スポーツ選手であっても一般の人と何ら違いなく、スポーツ選手によいものは誰にでもよいものだ』
という事だと思います。
生きて行く事自体、考え方によってはスポーツだとも思われます。
超一流プロ達の栄養管理には学ぶべき点が多々あります。
彼らの様に徹底した自己管理に努め、健康で力一杯生きて行く事が出来ればとても幸せな事だと考えています。
※写真は現役(ミルウォーキー・ブルワーズ)時代のトレバー・ホフマン投手
(42歳!)
〈杉浦次郎〉
