洛中庵 の日記
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レジスタントスターチ
2016.04.06
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食事をする際の食べる順番の工夫(野菜、魚、ご飯の順)により血糖値の上昇が抑えられる事はよく知られるところとなってきました。
もう一工夫でこの作用を更に強化する方法があります。
それは、温かいご飯を冷やしてから食べる事です。
お米が加熱され糊化した後に冷えていく過程において、一部のでんぷんが再結晶し消化されにくい構造になります。これをレジスタントスターチ(難消化性でんぷんまたは耐性でんぷん)と呼びます。
レジスタントスターチには血糖値の上昇を抑える働きの他にも様々な健康効果があります。
〈レジスタントスターチは、食物繊維のような働きを持ち、胃や腸で消化されず、大腸に直接届いて、血中コレステロールや血糖値の上昇を抑えたり、脂質代謝の改善にも役立ち、腸内環境の改善など、温かいごはんにはないパワーを秘めています。
白米も冷やすことにより、レジスタントスターチに変化し、温かい白米よりも健康的になりますが、栄養バランスの面ではやはり玄米を冷やごはんにして食べるのがベストです。ほかの炭水化物も冷めたものを食べる機会を増やしましょう。〉(「老けない体をつくる食べ方」山田豊文監修/TJ MOOK)
レジスタンストスターチを多く含むごはんは、穏やかに消化されます。また、大腸でゆっくりと発酵されて各種の有機酸になります。このため食べてから時間をかけて体に吸収され、"腹もち"がとても良いです。
私は、温かいごはんよりも、冷たいごはんをよく噛んで食べる方がお米の味がよく分かるように感じます。
《 あなたが あなたらしく 輝くように! 》
〈杉浦次郎〉