洛中庵 | 日記 | バランスのとれた粗食

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洛中庵 の日記

バランスのとれた粗食

2016.07.06


厳しい暑さが続いています。皆様元気でお過ごしでしょうか。


猛暑の中、本日も多数の方々にご来院頂きました。

有り難うございました!



さて、私は、もう何年もの間、魚介類以外の動物性の食品をほとんど食べない、どちらかと言えば「草食系」の食生活をしています。


「体力が落ちるのでは?」と、親しい友人の中には心配してくれる人もいますが、私はいたって元気です。
50代後半の同世代の「おじさん」の中ではトップクラスの元気さだと思います。

洛中庵のクライアントさんに「草食系」の食生活で元気になる理由を説明する時、私はしばしば戦国武士・武将達の食生活の話をします。


戦国武士・武将達の食生活は、現代の基準では粗食になると思います。けれども、彼らは軟弱な現代人とは比較にならないほどの圧倒的な力強さで生きていました。
どうしてでしょうか?



この事を、静岡大学大学院教授で農学博士の稲垣栄洋(いながきひでひろ)先生は次のように解説されています。

一部を転載させて頂きます。

【コメとみその食事は完全食】
腹が減っては戦さができぬ。戦国時代の武士たちは、日常、コメを1日当たり5合食べていたそうだ。おかず代わりに食べていたのが、野菜を入れたみそ汁だ。 戦闘中ともなれば、コメを1日1升(10合)食べた。エネルギー換算すると5200キロカロリーだ。 コメは豊富な炭水化物を含む、栄養価の高い食物だ。一方、みその原料である大豆はタンパク質や脂質を多く含んでいる。コメと大豆を合わせれば、3大栄養素である、炭水化物、タンパク質、脂質がバランスよく摂取できるのだ。 また、コメはアミノ酸の中でリジンだけが少ないが、大豆はこのリジンを豊富に含んでいる。反対に大豆はアミノ酸のメチオニンが不足しているが、コメにはこのメチオニンが含まれているのだ。 しかも、当時、武士たちが食べていたのは、白米ではなく玄米だった。精米技術が発達していなかったからだ。玄米は、白米に比べて、ビタミン、ミネラル、タンパク質が豊富に含まれている。 つまり、コメと大豆の組み合わせは、理想的な完全食なのである。 ただし、玄米は白米に比べて消化が遅い。この欠点を補うのがみそなのだ。みそには酵母菌、乳酸菌、酵素などが含まれていて、玄米の消化を助ける。 コメとみそと野菜しか食べなかった「草食系」の戦国武士たちが強かったのは、このコメとみそを中心とした完全食があったからなのである。



転載は以上



「玄米と大豆の組み合わせは完全栄養食」
本当にその通りだと思います。
ちなみに、今の私にとって、玄米ご飯と大豆味噌の具沢山味噌汁は最高のご馳走です。


武将ではありませんが、徳川家康、秀忠、家光の3代に側近として使え、108歳という当時としては驚異的な長寿(現代でも大変な長寿ですが)を全うした天海僧正は納豆汁、クコ飯などの粗食を生涯続けていたそうです。



これらの食事は、現在、よく言われるところの「バランスのとれた食生活」とはずいぶんと異なります。けれども、現代人が、彼らのように逞しく生き、また、現代人の多くが悩まされている数々の生活習慣病を克服する為の大きなヒントを与えてくれていると思います。













《 あなたが あなたらしく 輝くように! 》












〈杉浦次郎〉

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