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洛中庵 の日記

大豆イソフラボン②

2011.10.23

今日(10月23日)は日曜日。洛中庵の定休日です。昨日から延期になった時代祭も無事終了しました。(行列の終了間際に一時、雨が降りましたけれど…)




さて、昨日の日記の続きです。

最近のいくつかのコホート研究(要因対照研究とも呼ばれる。分析疫学における手法の一つで、特定の要因に曝露した集団と曝露していない集団を追跡し、研究対照となる疾病の発生率を比較することで、要因と疾病発生の関連を調べる研究方法)では、ホルモン依存性乳ガンの場合でも、通常の量の大豆製食品を摂取する方が、再発率と死亡率が低下する事が報告されています。



エストロゲン活性だけを追求したフィトエストロゲン製剤(健康食品)の摂取については現在のところ、摂取しない方が、無難だと考えられますが、大豆そのものや豆腐、味噌、納豆等の大豆製食品については積極的に避ける必要はなく最近のいくつかのコホート研究の報告にあるように、たとえホルモン依存性の乳ガンでも、ホルモン療法を受けている乳ガン患者でも、大豆製食品を全く食べないよりは通常の量を摂取する方が再発率も死亡率も低下するという事実から、少なくとも通常の量での大豆製食品の摂取はむしろ推奨されるべきものだと考えます。



中国の上海で行われた乳ガン患者調査(Shanghai Breast Cancer Survival STudy)では、手術を受けた乳ガン患者に5033人を追跡調査し、大豆製食品の摂取量と、死亡率や再発率との関連について検討されました。2009年に報告された研究結果は、

やはり同じ結論
「ホルモン依存性の乳ガンでも、ホルモン療法を受けている乳ガン患者でも、大豆製食品を全く食べないよりは通常の量を摂取する方が再発率も死亡率も低下する事が示される」 としています。


また、2001年のJournal of Nutrition(131号:p. 3095S-3108S)のSoy for breast cancer survivors: a critical review of the literature. (乳ガン生存者のための大豆:文献的考察)という総説のなかで、著者のMessina MJ. Loprinzi CL.は、それまでの論文をレビューした結論として、

「大豆製品を摂取して、乳ガンの予後に悪い影響を与えることはない。 今まで大豆製品を多く摂取していればそのまま続けても何ら問題ない」と記述しています。




続きは、また明日に…






〈杉浦次郎〉

大豆イソフラボン②

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