洛中庵 の日記
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バランスの良い食生活とは?
2012.03.26
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一昨日(2012/03/24)の日記の続きです。
大腸がんを始めとした、食生活とその発症との関連性が特に強いと認められているがんについて。その予防の為の食生活改善の重要性が近年徐々にではありますが、医師やその他の医療関係者により説かれるようになってきました。
その際の決まり文句、「バランスの良い食事をしましょう」とは具体的にどんな食事なのでしょうか?
良く雑誌やテレビなどで、医師や管理栄養士が監修した健康的な献立なるものが紹介されています。
大抵、いつも疑問を感じてしまいます。
献立の主菜に必ずと言っていいほど入ってくる肉類や卵、魚、牛乳・ヨーグルト・バター・チーズ等の乳製品。
食生活の欧米化が、がんの増加の一因と言うならば、乳製品を使わない事が健康的な献立の条件なのではないでしょうか?
食生活の欧米化とは乳製品の常食化の事では…
又、牛・豚・羊、その他の肉類も元々日本人が常食していたものではありません。
これらが良質のタンパク源として献立の中の主要な部分を占めている限り食生活の欧米化が原因とされるがんの発症を予防する事は難しいと考えます。
近年、欧米諸国においても日本の伝統的な食事が、がんを始めとする生活習慣病を予防する健康的な食事の理想の形に近いものとして注目されています。
伝統的な日本食の特徴として低タンパク、低脂質、高繊維食が挙げられます。納豆、味噌、醤油、漬物等の植物性発酵食品が豊富なのも特徴です。 そしてもう1つ重要な特徴は欧米食に比べ、低カロリーだという事です。
また、これらの伝統的な日本食の特筆すべき特長は、体を守る免疫力と直結する、「腸内環境を整える作用がある」という事です(腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌の増殖を抑制するという事と便通の良さ)。
(しかしながら、気を付けなければならないのは、伝統的な日本食の全てが必ずしも健康でバランスの良い理想的な食事であるとは限らないという事です。例えば塩分の過剰摂取や白米の多食は厳に注意すべき点です。(白米の常食は歴史的に見てそんなに古い歴史では無いようですが…))
玄米等の全粒穀物食の主食+正しい油脂類の摂取+「マゴワヤシイ」食材を用いて、シンプルに調理された(素材の栄養素が生かされた)食事の習慣こそが『真のバランスの良い食生活』だと考えています。
『真のバランスの良い食生活』に加え、日本で古来から健康と長寿を実現するため言い伝えられてきた食生活に関する知恵、「腹八分目」「腹六分目」の正しさが最新の研究で実証されてきています。
この事に関しては次回以降に…
《 あなたが あなたらしく 輝くように! 》
〈杉浦次郎〉