洛中庵 の日記
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「サーチュイン(Sirtuin)」を活性化(目覚め)させるには…
2012.03.29
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長寿遺伝子「サーチュイン」を活性化させる為には、単に食事の量を減らせばいいというのではありません。
杏林予防医学研究所の山田豊文所長はその著書、『食べない人は病気にならない』(幻冬舎/2011年7月10発行)て、次のように述べておられます。
………………………………………………………………………私は、ビタミンやミネラルなどの摂取量をキープしながら、総摂取エネルギーを通常の65~70%に落とすことを「CRON(calorie restriction with Optimal Nutrition)=最善の栄養のもとでのカロリー制限」と呼んでいます。
単に摂取エネルギーを減らすだけではない点が、C RONの最大の特徴です。
この方法によって寿命が延びることが、アメリカでは1930年代からマウスや猿の動物実験で報告されており、生物にとって普遍的な長寿プログラムと考えられてきました。
2000年、マサチューセッツ工科大学のレオナルド・ガレンテ博士が、長寿遺伝子「サーチュイン(Sirtuin)」を発見し、このサーチュインが活性化すると寿命が延びることを明らかにしました。
サーチュインは、ガンの抑制、活性酸素の消去、筋力の強化、糖尿病の予防、脂肪の燃焼、老化の抑制といった数々の役割を持つ遺伝子のグループで、どんな生物にも存在することが確認されています。
ただし、常に働いているわけではなく、あるきっかけがないと活性化しないことがわかっていました。そして、その引き金となるのが「少ない食料」であることが博士の研究によって突き止められたのです。
日本では昔から、健康のためには腹八分目がよいといわれてきました。少食はさまざまな意味で体によいことを、体験的に知っていたのです。
これは、現代人がイメージする「カロリー控えめ」な食事とは意味がことなります。「マゴワヤサシイ」食のような、N/Cレート(1キロカロリー当たりの栄養価)の高い、"栄養豊富な"食べ物を「少なく食べる」ことがポイントなのです。
そして、今、食べすぎないことこそ、若々しさの秘訣、長寿の秘訣であることが科学によって証明されました。ただし、少食なればこそ、「何を、どう食べるか」の選択が、ますます重要になってくるのです。
以上、山田豊文著『食べない人は病気にならない』より………………………………………………………………………
《 あなたが あなたらしく 輝くように! 》
〈杉浦次郎〉