洛中庵 の日記
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潅仏会(花祭り)に老いについて考えました
2012.04.08
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今日4月8日は日曜日、洛中庵の定休日です。
今日は潅仏会(花祭り)ですね。明け方は随分と冷えましたが日中は春らしい陽射しに恵まれました。
明け方の冷え込みを自分への言い訳にして、布団の中でうだうだしている内に今朝はすっかり朝寝坊してしまいました。
朝(昼に近い朝(笑))、鏡を見ると寝ぼけまなこの中年男…。
体力年齢は青年並み(自称)といくら自慢しても外見はやはり"立派"な中年…。
鏡を見ながら、昨日新聞で読んだ人生相談を思い出す…。尼僧でアナウンサーの川村妙慶さんの回答が印象に残っていました。
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■【人生相談 あすへのヒント】自分の老化を受け入れるには…(40代女性)(2012/04/07 07:00)(産経デジタル)
【相談】
3人の子供を育てているシングルマザーです。どうしても避けられない老いのことで相談します。
もともと若い頃から自分の顔にコンプレックスがあったのですが、白髪やしみ、しわなど、どんどん老化していくのが怖いのです。私自身は決して疲れているわけではなく、化粧もしています。それでも鏡を見ると、目にはくっきりと深い影ができます。食事や睡眠には注意し、健康状態には問題ありません。自分なりにおしゃれをし、恋もしています。
友人に会うと、「くまがすごい。やつれている」と心配されます。それが嫌で、最近はまともに人の顔を見て話せなくなりました。
美容整形など若返る方法はたくさんありますが、私はそれを望みません。自分の老化を受け入れ、やつれた顔や疲れた顔の自分を受容して前向きに生きるには、自分の気持ちをどう整理すればいいのでしょうか。(東京都 40代女性)
【回答】
ようこそお便りくださいました。同世代ですから気持ちが痛いほど伝わります。先日、写真を撮っていただきました。写りに納得のいかない私は「これ、私じゃないような」とクレームを付けたのです。すると、カメラマンさんは「妙慶さんのそのままが写ってますが」とおっしゃったのです。その言葉にドキッとしました(笑)。
人間の老いは見た目だけでしょうか? 「表情が豊か」かどうかで、その人の魅力が出ると思っています。今まで何を思い、感じ、どう表現してきたか、「心の使い方」で表情は変わってくるのではないでしょうか。
女優やアナウンサーなど人前に出る方がいつまでも若いのは、メークだけのせいではありません。日頃から笑い、泣くことで顔の筋肉を動かしています。すると顔も引き締まり、表情筋も鍛えられます。私は講演の前、必ず「あいうえお かきくけこ」と大きく口を動かします。
次に目のくまです。私も睡眠不足が続いたとき、目のくまは深刻でした。眼科医に相談したところ、原因としては睡眠不足や疲労、ストレス、血行不良、眼精疲労、ドライアイの影響が考えられるそうです。そこで、私は毎日洗顔後、蒸しタオルを顔全体に当て保湿します。肌にもリラックス効果を高めます。夜は「今日もお疲れさま」と言って、下まぶた周辺を小指の先で軽くマッサージしています。頭も同時にマッサージすると血流が良くなります。試してください。
あなたは老化が怖いと言いますが、決して醜いことではないと思います。心配なのは「心の老化」です。心が固くなると何をしても受け入れられなくなり、マイナス思考にもなります。大切なのは「心の柔軟」ですね。どんなことでも喜び、感動できる人になってほしいのです。心が柔軟になれば表情も柔らかくなるでしょう。そんないきいきした顔が一番輝いているのですよ。
■回答者・川村妙慶
僧侶兼アナウンサー。47歳。ブログで法話を日替わりで更新し、寄せられた悩みに回答している。著書に『もしもあなたが、あと1年のいのちだとしたら』(PHP研究所)。
記事の転載は以上………………………………………………
誰もが例外なく老い、そして死んでいきます。それならば出来るだけ上手に老いと付き合い、しなやかに生きていきたい(出来ればカッコよく(笑))ものだと私も常々念じています。
※写真は今日の桂川河畔(松尾橋下流)。桜はまだ五分きといったところでした。
《 あなたが あなたらしく 輝くように! 》
〈杉浦次郎〉
