洛中庵 の日記
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より良い医療、治療を願っています
2012.06.04
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一昨日(6月2日)の日記(「驚きました…」)の中で、"薬剤師でも医師でもない私が、診察の結果医師が処方した薬についていろいろとコメントするのは差し障りがありますので…"と書いている事について、スタッフの播磨が「院長はクライアントの服用しておられる薬について結構よくコメントしておられるでしょう?」と、鋭い指摘(笑)。
少し言い訳をします。
"自然治癒力"こそが治療の基本と考える治療家の立場からすれば(私の立場です)、化学物質(薬剤)により身心に干渉し、結果的に、どちらかといえば自然治癒力を削いでしまう事が多い西洋薬の使用について、反対もしくは消極的賛成(期間限定・条件付き賛成)となる事が多いのは事実です。
だからといって、クライアントがきちんと医師の診察を受け、その結果処方された薬剤の服用についてやみくもに反対した事はありません。(但し、ほとんどの固形がんに対する抗がん剤の使用については否定的な立場をとっています)
一昨日の日記でも書きましたように、クライアントが服用している薬剤について疑問を感じた時は、必ず主治医の先生や薬剤を処方された先生に、クライアント自身が感じたり、私が指摘した疑問点について直接質問する様に勧めています。
場合によってはその疾患の他の専門医に、セカンドオピニオンを受ける様に勧めています。
日常の臨床の場に於いて、普通の肩こりや腰痛に筋弛緩剤が処方され、それが漫然と処方され続けていたり、定期的な検査も行われないままに、これまた、漫然と各種の生活習慣病予防・治療薬(抗高脂血症薬、血圧降下剤、血糖降下剤など)が出され続けているケースにしばしば遭遇します。大変残念な事です。
その様な薬剤の服用によりクライアントが受ける身心への負担を思うと、本当に心配になったり、時には腹立たしくなったりする事があります。
そもそも、生活習慣病の予防や治療は、まず、食生活の改善。適度な運動と適切な休養の指導・実践等が基本となるはずです。
それらの事を十分に指導・実施する事もなく、安易に薬剤を処方し、漫然とクライアントに服用させ続けるのは大変無責任な行為だと思います。
(クライアント自身が次々と医療機関を渡り歩き、治療の一貫性に問題を生じさせる場合もありますが…)
その様なケースで、クライアントから服用中の薬について質問を受けた時は、私が感じ考えた事をお伝えはする事はあります。けれども、先に書きましたように、疑問点については必ず医師に直接相談するようにお伝えしています
真にクライアントの身心の事を考え、常に最良の処方をする様に心がけておられる医師も少なからずおられます。また、処方された薬剤がクライアントの命や、普通に生活を送っていく上での"生命線"となっている事もあります。
決して薬剤の服用自体についてやみくもに反対する分けではありません。
クライアント自身の自然治癒力を生かし、伸ばしていく様な治療が増えていく事を望んでいるだけです。
長くなりました…、"私の言い訳"は以上です。
《 あなたが あなたらしく 輝くように! 》
〈杉浦次郎〉