洛中庵 の日記
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正しいウォーキングは腰痛に効きます
2012.06.08
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昨日(6月7日)ご来院のT さんは、いわゆる"腰痛持ち"のクライアント。
洛中庵には月に1、2度お身体のメンテナンスにお越し頂いています。
先月の休日は二回、ある電鉄会社が主催している歩こう会に参加されたそうです。
参加前に心配されていた腰痛の悪化や筋肉痛の発生も無く大変喜んでおられました。 これからも時々の参加を計画されているそうです。
とても良い事だと思います。
昨日、お身体を拝見しますと、いつになく身体全体のバランスが整っています。骨盤の動きも以前と比較して割合スムーズになっていました。
歩こう会でのウォーキングの効果だと思います。
ウォーキングのポイントはいくつかありますが、正しい姿勢と骨盤リズムは最重要ポイントだと考えています。
私はよく"腰痛持ち"のクライアントに、「正しいウォーキングは下手な指圧や整体より遥かに効きますよ」とお話ししています。(自戒を込めて…(笑))
昨夏の日記にもこの事を書いています。ご参考までに再掲載致します
………………………………………………………………2011/07/25
ウォーキングによる仙骨の調整
昨日(7月24日)の日記の続きです。
正しいウォーキングによる骨盤周囲の整体効果は、私のメディカルトレーナー時代からの重要な研究テーマの一つです。
中でも、骨盤の中心にあり、正に人体の土台とも言える、仙骨の整体は非常に重視しています。
仙骨調整には種々のテクニックがあります。脳脊髄液の循環に注目したテクニックもあります。(現在のところ非常にマイナーですが…)
脳脊髄液も関与する、仙骨の調整(整体)は大変微妙で、経験と高い技術を要求されます。
正しい姿勢でのウォーキングは、この仙骨の微調整を易々と成し遂げてしまう事が多いのです。
その事に関連して、今月に発刊された『食べない人は病気にならない』山田豊文 著 では、次のように記述されています。
「ウォーキングは脳の活動を活発にします。
脳は、脳脊髄液という液体に浮いている臓器です。
脳脊髄液とは、脳と脊髄神経を包むクモ膜の中を流れる液体で、頭蓋骨から脊柱管を通って骨盤の仙骨までの間をゆっくり循環しています。頭蓋骨と仙骨は、『開く・閉じる』のポンプ運動を繰り返すことで流れを生み出しています。脳脊髄液は、脳を浮かせて保護するだけではなく、脳や脊髄神経に栄養素を届け、脳下垂体から分泌されるホルモンなどを全身へ運搬する役目を果たしています。血液と同様、心身の健康には非常に重要な流れなのです。
脳脊髄液の流れを促すためには、ポンプ役の仙骨の動きが正常であることがポイントです。
しかし、現代人は運動不足で腰の柔軟性が低下するなどして骨盤がねじれ、仙骨の動きが鈍くなりがちです。そこで、歩くことで仙骨や頭蓋骨に振動を与え、ポンプ運動を促すことができるのです。」
全く、同感です。
私も30年の臨床経験から同様の見解に達していました。
ウォーキングの骨盤調整力は『下手な整体師の治療よりよほど良い』自戒を込めて、常々口にしているセリフです。
鍼灸・指圧・整体師の立場から少し、発言させていただけば、「人の手での微調整もやはり必要です」 となるのですが…
"下手な整体師"にならぬ様に日々精進致します。
※図は女性の骨盤。中央の逆ピラミッド形の骨が仙骨
記事の再掲載は以上………………………………………………
《 あなたが あなたらしく 輝くように! 》
〈杉浦次郎〉
