洛中庵 の日記
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鍼治療の効果を上げるには…
2012.09.21
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朝晩はめっきり涼しくなってきました。
ようやく秋らしくなってきましたね。
明日(9月22日)の土曜日は秋分の日、祝日です。明後日の日曜日と連休させて頂きます。
何とぞ、よろしくお願いいたします。
さて、私は先日(2012/09/18)の日記〈鍼治療について、よくある質問〉の中で次のように書きました。
『私は、より治療効果上げるためには治療を受ける方のリラックス度が大切だと考えています。
言い換えれば副交感神経(リラックスの神経)がよく機能している事が治療効果のポイントだという事です』
この事と関連する内容が昨春に発行された『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』(小林弘幸/サンマーク出版)の中に書かれていました。(昨日、同業の友人C君に教えてもらいました)
少し長くなりますが、引用致します。
「…自律神経を計測したところ、やはり鍼治療には副交感神経を上げる効果がありました。ところが睡眠不足だと、鍼を打っても副交感神経は上がってきませんでした。
鍼治療が痛みの軽減に効果があることは、WHOの調査などでもある程度認められていることですが、その調査結果にはばらつきも多く、なぜ鍼を打つと痛みが軽減されるのか、そしてその効果にはなぜばらつきがあるのか、くわしいメカニズムはわかっていませんでした。
でも、鍼治療で痛みが軽減されるのは、副交感神経が上がることによって、血流が改善されるためだとすれば、なぜ治療効果にばらつきがあるのかも説明できます。睡眠不足だと鍼を打っても副交感神経が上がらないからです。
つまり、睡眠不足の人や、極端に自律神経のバランスが悪く副交感神経の反応が悪い人は、鍼治療を受けても副交感神経が上がらないので効果も現れない、というわけです…」("睡眠不足は自律神経の大敵である"の項(111ページ))
―引用は以上―
私は、鍼治療の治療効果のメカニズムの全てが「副交感経の上がり」だけで説明出来るとは考えていません。けれども、そのメカニズムの多くの部分で副交感神経の働きが関与し、治療効果を上げる上で大きなポイントになっているという点は今までの臨床経験からも実感しています。
慢性的な睡眠不足が健康の大敵なのは間違いのないところです。また、鍼治療を受ける際はその効果を十分に上げる為にも睡眠はしっかりと取っておいて頂きたいと思っています。
けれども…、
続きは次回に
《 あなたが あなたらしく 輝くように! 》
〈杉浦次郎〉