洛中庵 の日記
-
毒(トランス脂肪酸)は微量でもとらないに越した事はありません
2013.11.20
-
写真は、今月7日にアメリカでトランス脂肪酸が健康への悪影響を理由に全面禁止の方針(米食品医薬品局(FDA)となった事に関するNHK総合テレビの番組「NEWS WEB」での解説画面。(11月8日放送)
"トランス脂肪酸が多く含まれる食品の例"
この番組は、ニュースや解説等と同時に視聴者からのツイートが画面下に次々と紹介されます。視聴者の反応が大変興味深く私も時々視ています。
トランス脂肪酸に関しての報道の中で視聴者の反応(ツイート)を見て驚いたのは、ほとんどの視聴者がトランス脂肪酸についての知識がないという事です。
これは本当に問題だと思いました。
番組でトランス脂肪酸の有害性が解説された直後のツイート。「今、食べてる…」「食べる物が無くなった…」には思わず苦笑いしました。
「日本では、食品での含有量の表示義務や使用規制は特にない。平均的な食生活を送っている日本人のトランス脂肪酸の摂取量は、健康上問題になるレベルではなく、現時点で規制強化の動きはない。1日にとる総カロリーの1%未満にするよう求める世界保健機関などの勧告も満たしている。」
これは、先日(11月8日)の朝日新聞電子版の記事からの抜粋です。そしてこれは現時点の国の判断ほぼそのままです。
大変疑問です。
写真の他にトランス脂肪酸を多く含む食べ物を挙げると、パン類・ハンバーガー・ポテトフライ・スナック菓子・牛丼(牛などの反芻動物の脂肪にも含まれます)等があります。
今時の子ども達や、若い世代が好んで食べる物ばかりです。
朝からパン(菓子パンにはもちろん、食パンにも含まています/ショートニング・マーガリン)を食べ、昼は唐揚げを始め揚げ物がたっぷり入ったお弁当やサンドイッチ。ファーストフード店でハンバーガーとポテトフライのセット。または牛丼。
みんなトランス脂肪酸がたっぷり入っています。
おやつにスナック菓子を食べればより強力…
(最近のほとんどのOLの机やロッカーの中にはスナック菓子が入っているという調査結果があるそうです)
これからの日本を背負っていく若い世代に限っていえば、トランス脂肪酸の摂取量はかなりの量になっているとものと想像します。
何より危険なのは、彼・彼女達がトランス脂肪酸の危険性をほとんど理解していない事。そしてそれが何に多く含まれているかを知らない事だと思います。
わが国でも最低限、トランス脂肪酸摂取の危険性の説明、啓蒙と食品中のトランス脂肪酸含有量の表示を進めていくべきだと強く思っています。
トランス脂肪酸は決して栄養素ではありません。有害性の高い"毒物"なのです。
たとえ少しであっても摂取にしないに越したことのない物です。
日々の生活の中で可能な限り摂取しないように努めて頂きたいと思います。
《 あなたが あなたらしく 輝くように! 》
〈杉浦次郎〉
