洛中庵 の日記
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街中の庵
2013.12.27
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いよいよ今年も残すところ4日となりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
さて、おかげをもちまして洛中庵は今年開業12周年(10月1日開業)を迎える事が出来ました。
ありがとうございました!
この12年で洛中庵の周辺は、北隣にホテルモントレ京都、はす向かいに読売新聞京都ビルが建つ等ずいぶんと変わりました。
写真は洛中庵の東側の窓から眺めた今日現在の風景です。建築中の11階建てのマンションがだいぶ出来上がってきました。
開業当初は東山連峰が一望出来たのですが、とうとうご覧の状態に…。
本当に残念ですが、都心部に位置する宿命と観念しています。
今からちょうど6年前の私の日記。こんな事を書いていました。
街中にあっても心は自然と共に…
初心に帰る意味で読み返してみました。
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洛中庵の名前について
-2007.12.15-
こんにちは、杉浦です。
洛中庵を開院してから、いろいろな方々から「洛中庵の名前はどうやって決めたん?」というご質問をよくいただきます。そこで、今回は、このご質問にお答えしたいと思います。
えーと、それはですね…、一言で言いますと、「洛中にある庵」という意味で名付けました(そのままやん!)。
「庵」のもつ、「俗世間から離れ、静かに過ごす、ささやかな住まい、居室」というイメージから、「ご来院の方々に、多忙な日常からひと時離れて、ホッと一息入れて頂きたい」という願いを込めました。
私の好きな漢詩に、陶淵明(365~427)のこんな詩があります。
結盧在人境
而無車馬喧
問君何能爾
心遠地自偏
采菊東籬下
悠然見南山
山気日夕佳
飛鳥相与還
此中有真意
欲弁巳忘言
(訳)
人里の中に庵を構えているけれども、車馬の往来する喧騒はない。なぜそのように静かにいることができるのか。その理由は、心が世俗から遠ければ、自然を静かに感じられるからである。東の籬(まがき)あたりで菊の花を採り、悠然と南の廬山を眺める。夕暮れの山には霞がたなびき、鳥たちはねぐらへと帰っていく。こうした自然の中にこそ人生の真意がある。このことを語りたいと思っても、言葉ではうまく伝えられない。
身は街中にあっても、心は自然と共に自由に遊ぶ…。なんだかとても、素敵ですね。 こんな境地でありたいものだと思います。
洛中庵も街中にある、皆さんの『庵』として愛される存在になるべく、よりいっそう精進してまいります。心身の不調の治療や予防はもちろん、日々の生活の中で、ちょっと一息いれたいな、という時も、どうかお気軽にご来院下さい。最後は営業トークになってしまいました(笑)。
洛中庵 杉浦
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これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
《 あなたが あなたらしく 輝くように! 》
〈杉浦次郎〉
