洛中庵 の日記
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牛乳・乳製品の摂取は乳がん発症の最大の危険因子です。
2014.03.26
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前回の日記(2014/03/23)の続きです。
乳がんを患った方(リンパ節にまで転移した乳がん・再発、再再発の乳がんを含くめて)からご相談を受けた場合、現在私は次の本を熟読することをお勧めしています。
『乳がんと牛乳』(ジェイン・プラント著/佐藤章夫訳/径書房)
著者のジェイン・プラント教授((写真)英国王立医学協会・終身会員)は、1945年生まれのイギリス人で、地球化学の研究者です。
プラント教授は1987年に42歳で乳がんになり、乳房切除。その後リンパ節転移を含む4回の進行性乳がんに侵されながら、科学者としての経験・知識を総動員し世界中の膨大な文献、科学的証拠に基づいて、「どうしたら乳がんから逃れられるのか、乳がんになったらどうしたらよいのか」を考察されました。
同書が何より説得力があるのは、プラント教授自身がその考察の結論を実践し現在に至るまで完全に乳がんフリーでご活躍されていることです。
プラント教授は、女性が乳がんになるのは人間が本来口にすべきではない牛乳・乳製品を飲みかつ食べるからであると結論づけられています。そして、不幸にも乳がんになった人は、自分が乳がんになりやすい遺伝的資質(体質)の持ち主であることを自覚して、牛乳・乳製品を"完全に"断つことを勧めています。
同著訳者後記の中の次の文章が、牛乳及び乳製品の問題点について大変分かりやすく説明しています。
『牛乳も母乳も、タンパク質・脂肪・糖質・ビタミン・ミネラルという栄養素を含む単なる白い液体ではなく、生まれたばかりの子どもの成長を促す成長因子やホルモンを含む強力な生化学的液体(白い血液)である。ウシの子は1日に1キログラムも体重が増えるほどに成長が速い。したがって、子ウシの急速な成長を支えるために、牛乳には大量の成長因子とホルモンが含まれている。このような強力な液体を成人が飲んだらどうなるか。
体内に潜んでいるがん細胞の分裂・増殖を刺激してがんの成長を促し、乳がんの治療を受けた人にがんの再発をもたらすことになる。』
日本乳癌学会のホームページのQ&A『牛乳・乳製品は乳がん発症のリスクを増加又は減少させる栄養分を含んでいる』といったレベルの話ではなく、
牛乳・乳製品の摂取はその生化学的液体が持つ作用ゆえに乳がん発症の最大の危険因子である、ということです。
《 あなたが あなたらしく 輝くように! 》
〈杉浦次郎〉
