洛中庵 の日記
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「かくれ脱水」にご用心下さい
2014.07.30
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大暑 次候 〈土潤ってむし暑し〉
暦通りの蒸し暑い日が続いています。
熱中症にはくれぐれもご用心下さい。
毎年、今頃の季節になるとご来院の方々の中に、ご本人の自覚がないままに熱中症の発症につながりかねない脱水状態(深刻な脱水状態の一歩手前、「かくれ脱水」とも呼ばれています」)になっておられる方がしばしば見受けられます。
皮膚の張り、弾力が乏しく乾燥している。
"こむら返り"をよく起こす(体内の電解質バランスが崩れていると共に脱水状態が原因となっている場合が多々あります)。
口の中が粘ばつき、水分の少ない食べ物が食べにくい。便秘の悪化などもよくある兆候です。
「かくれ脱水」の兆候に気づかれたら、どうか早め早めの水分補給をして下さい。
以下は脱水状態になってしまった場合の水分補給の心得です。
■経口補水療法をおこなう際の心得
1:一気に飲まないでゆっくりと少しずつ。
イメージは飲む点滴(例えば、500mlを1時間程度で)。
2:濃度を変えない・凍らせない・他のものと混ぜない。氷や砂糖もダメ。
3:症状が改善しなければ、輸液(点滴)療法への切り替えを躊躇しない。
4:無理に飲ませない。飲める人に飲んでもらう。
5:健康な人には美味しくなく、美味しい人は脱水症の
可能性があることを理解しておく。
※出典「経口補水療法ハンドブック」付録 日本医療企画
《 あなたが あなたらしく輝く ように! 》
〈杉浦次郎〉
