洛中庵 の日記
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エボラ出血熱治療に光明
2014.10.20
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先日(2014/10/05)の日記、「エボラ出血熱、日本のインフルエンザ治療薬投与で治癒」の嬉しい続報。
西アフリカのリベリア共和国で医療活動中にエボラ出血熱に感染し、パリ郊外の病院に入院し治療の結果治癒したフランス人の看護師に続いて、スペインの首都マドリードの病院でエボラ出血熱の治療を受けていた女性看護師も治癒したとみられるという事です。
以下は共同通信配信の電子版の記事。
■【エボラ出血熱】日本薬投与のスペイン女性看護師が治癒(2014/10/20 20:20)
スペイン政府は19日、今月6日にエボラ出血熱への感染が確認され、首都マドリードの病院で治療を受けていた女性看護師が19日に行ったウイルス検査の結果が陰性だったと発表した。2度目の検査も実施されるが、治癒したとみられる。フランス公共ラジオが報じた。
米CNNテレビなどによると、女性は富士フイルム傘下の富山化学工業(東京)が開発したファビピラビル(販売名・アビガン錠)を服用したという。
女性は9月25日に死亡したエボラ熱の男性患者を担当していた際に院内感染したとみられ、アフリカ大陸以外で感染した初のケースとされた。
スペイン政府の担当者は「健康状態も改善している」と説明。スペインメディアでは、女性の夫がビデオメッセージで「彼女は病気に勝った」と話す様子が伝えられた。(共同)
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エボラ出血熱から生還した2人の看護師は共に富士フイルム傘下の富山化学工業が開発したインフルエンザ治療薬「アビガン」を服用していたそう。
大変希望に満ちたニュースです。治癒例が続々と続く事を祈っています。
また、今夜の朝日新聞電子版によると、富士フイルムは「アビガン」を大量に追加生産し、アフリカ西部の現地の患者には無償で提供する方針だとの事です。
以下は、朝日新聞電子版の記事。
■富士フイルム、エボラ熱向け薬を追加生産へ
(朝日新聞)
富士フイルムは20日、エボラ出血熱に感染した患者に緊急的に使われているインフルエンザ治療薬「アビガン(一般名:ファビピラビル)」を追加生産する、と発表した。感染がさらに広がった場合に備えて、約30万人分を錠剤にするという。
アビガンは富士フイルム傘下の富山化学工業が開発した。日本では3月にインフルエンザの薬として承認され、ほかの治療薬では効果が十分でない場合などに政府の要請で生産することになっている。
エボラ熱では未承認の薬だが、今回の感染の広がりを受けて世界保健機関(WHO)がエボラ熱にも効く可能性があるとして患者への投与を容認した。9月以降にフランスやドイツなど欧州4カ国で患者に投与され、このうちフランス人の女性1人が退院した。
生産は11月半ばから富山市内の工場で始める。アフリカ西部のギニアで、同じ11月半ばにエボラ熱患者に対するアビガンの臨床試験が始まる予定で、富士フイルムは錠剤を現地の患者に無償で提供する方針だ。
(10/20 19:26)
素晴らしい国際貢献です。
無償提供といえば、こんな記事も…。
以下は、読売新聞電子版より。
■エボラ対策のマスク1万枚、アフリカに寄付へ(09:24)
エボラ出血熱の院内感染対策にと、愛知県豊橋市のメッシュ製造会社「くればぁ」が、高性能マスク計1万枚をギニアやリベリア、コンゴ民主共和国(旧ザイール)の医療機関などへ寄付することを決めた。
マスクは、エボラウイルスより小さい100ナノ・メートル(ナノは10億分の1)の網目のポリエステル繊維を7層重ね、ウイルスに効果のある消毒剤を固着させた。
もともと、新型ウイルス「マーズ(MERS)コロナウイルス」対策用に開発。9月初めにギニアの政府関係者から問い合わせがあり、今月21日に送ることを決めた。同じ材質の白衣や手袋も製造中で、追加で送る。1枚7980円で販売している。問い合わせは同社(0532・51・4151)。
日本の企業の素晴らしい国際貢献、本当に誇らしく思います。
《 あなたが あなたらしく 輝くように! 》
〈杉浦次郎〉