洛中庵 の日記
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ミナビッセル理論と臨床
2015.02.28
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先日(2015/02/18)の日記、「ミナビッセル理論」の続きです。
以下は、日記の抜粋。
Mina Bissell: ミナ・ビッセル「癌の新しい理解につながる実験」
16:18 ・ Filmed June 2012 at TEDGlobal 2012 ・ Subtitles available in 25 languages
乳癌研究者のミナ・ビッセルは、癌細胞はどれもが腫瘍になるのではなく 周囲の環境(微小環境)の送る信号によって腫瘍化が左右されると信じ、この画期的な考えを証明するための研究を数十年に渡って続けてきました。癌の増殖に対する定説の間違いを示した二つの実験について話します。
(TED日本語字幕付き動画より)
おおよその内容は、
細胞を取り巻く微小環境が壊れると、癌化が起こる。逆に、癌細胞を取り巻く微小環境を正常に戻すと、癌は縮小消退する。というものです。
(この一連の変化をマウスの細胞を用いて実証しています。)
癌の増殖に対する定説では癌細胞自体に問題があるとされていますが、ミナビッセル理論では、癌細胞が増殖する体内環境に問題があるとしています。
この理論を用いると、食事療法(栄養代謝療法)やファステイング、温熱療法や適度な運動(この場合は有酸素運動)を総合的に実践することが癌の予防・治療に有効である理由がうまく説明出来ます。
日記の抜粋は以上。
洛中庵で私が取り組んでいる癌の予防や治療の方法はミナビッセル理論を用いると大変上手く説明出来ます。
ミナビッセル理論では、癌の好む、①低酸素②低体温③高栄養④毒素や老廃物過多の状態では、癌細胞はその状況を周りの細胞に伝達するための電気的信号を出し増殖していきます。
すなわち、癌の増殖は、癌細胞自体に問題があるのではなく、癌細胞が増殖する体内環境に問題があるとしています。
では、癌細胞の増殖を防ぐにはどうしたらよいか?
癌の好む逆の状態(癌の苦手な体内環境)にすれば良いという事だと考えます。
具体的には、①高酸素=適度な有酸素運動②高体温=食事の工夫や温熱療法③適度な栄養=バランスの取れた少食④低毒素、低老廃物の状態=各種デトックス法、ファステイング(絶食療法、特に酵素断食)するなどです。
心身のリラックスも体内環境を良好に保つために大変重要です。
以上の事は以前から私が洛中庵で実践、指導してきた内容そのものです。
(※「大高酵素」さんでは随分昔(80年以上前)から大高酵素飲料でのファステイング、酵素断食や酵素風呂が癌の予防、治療に有効であるとして実践、指導を続けておられます。
大変な炯眼だと思います。)
癌の増殖を防ぐ方法は、ほとんどの慢性疾患(難病を含む)の予防、治療法としても非常に有効性が高いものだと考えています。
鍼灸、指圧、整体、温熱療法や栄養代謝療法の研究と実践で積極的に癌や難病治療にも取り組んでいます。
ご質問、ご相談は杉浦までお願い致します。
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〈杉浦次郎〉